全国通訳案内士試験概要

トップページ > 全国通訳案内士試験概要

全国通訳案内士とは「報酬を得て外国人に付き添い、外国語を用いて旅行に関する案内を行うことを業とする者」(通訳案内士法)をいいますが、簡単に言えば、訪日外国人相手のガイドのことです。全国通訳案内士試験に合格すると、全国通訳案内士になる資格があります。

通訳案内士試験の外国語は、英語、フランス語、スペイン語、ドイツ語、中国語、イタリア語、ポルトガル語、ロシア語、韓国語、タイ語(10言語)があります。

全国通訳案内士(英語)試験概要
目的 全国通訳案内士として必要な知識及び能力を有するかどうかを判定すること(通訳案内士法第5条)
受験資格 不問
受験料 11,700円
試験日程 ◇願書受付    : 2022年6月1日(木)~7月10日(金)(予定)
◇筆記試験    : 2023年8月20日(日)
◇筆記試験合格発表: 2022年9月29日(金)
◇口述試験           : 2022年12月10日(日)
◇最終合格発表  : 2023年2月2日(金)
試験会場(英語) 一次筆記試験
札幌市、仙台市、東京近郊、名古屋市、大阪近郊、広島市、福岡市、沖縄県
二次口述試験
東京近郊、大阪近郊、福岡市
試験免除一例(英語)
資格名 免除科目
 英検1級  一次筆記試験
 TOEIC900点以上  一次筆記試験
 TOEICスピーキングテスト160点以上  一次筆記試験
 TOEICライティングテスト170点以上  一次筆記試験
 総合旅行業務取扱管理者試験合格者  一次日本地理
 国内旅行業務取扱管理者試験合格者  一次日本地理
歴史検定の日本史1級又は日本史2級の合格者 一次日本歴史
大学入試センター試験日本史Bについて60点以上 一次日本歴史
大学入試センター試験現代社会について80点以上 一次一般常識
前年に筆記試験合格者 通訳案内士試験の当該科目(外国語は同一言語のみ)の筆記試験
前年に筆記試験を全科目合格し、口述試験に不合格であった受験者及び欠席者 筆記試験
一次筆記試験(9月)
英語
  • 試験時間90分
  • 100点満点
  • 概ね70点が合格基準点
  • マークシート式
  • 英文読解(2題、25点程度)
  • 英文和訳(1題、15点程度)
  • 和文英訳(1題、30点程度)
  • 英語による説明(1題、30点程度)
日本地理
  • 試験時間30分、問題数40問程度
  • 100点満点
  • 概ね70点が合格基準点
  • マークシート式
  • 日本の観光地等に関連する主な日本地理・日本歴史の事柄のうち、外国人観光旅客の関心の強いものについての基礎的な知識を問う
  • 内容は、地図や写真を使った問題を中心としたもの
日本歴史
  • 試験時間30分、問題数40問程度
  • 100点満点
  • 概ね70点が合格基準点
  • マークシート式
  • 日本の観光地等に関連する主な日本地理・日本歴史の事柄のうち、外国人観光旅客の関心の強いものについての基礎的な知識を問う
  • 内容は、地図や写真を使った問題を中心としたもの
産業、経済、政治及び文化に関する一般常識
  • 試験時間20分、問題数20問程度
  • 50点満点
  • 30点合格基準点
  • マークシート式
  • 現代の日本の産業、経済、政治および文化についての主要な事柄(日本と世界との関わりを含む)のうち、外国人観光旅客の関心の強いもの
  • 内容は、筆記試験時に最新の「観光白書」や新聞(一般紙)に掲載された時事問題をベースに出題する。
通訳案内の実務
  • 試験時間は20分、 問題数20 問程度
  • 50 点満点
  • 30 点を合格基準点
  • マークシート式
  • 通訳案内の現場において求められる基礎的な知識(例えば、旅行業法や通訳案内士法等の業務と密接に関係する法令に関する基本的な内容や実際に通訳案内業務に就くにあたっての訪日外国人旅行者の旅程の管理に関する基礎的な内容等)を問うもの
  • 原則として、観光庁研修のテキストを試験範囲とする。
二次口述試験(12月)
  • 試験時間・・・全体で10分程度
  • 試験委員・・・合計2名(英語のネイティブ1名、日本人1名)
  • 合格基準点・・原則7割(各項目について5段階評価)
  • 評価項目・・・1.プレゼンテーション
    2.コミュニケーション(臨機応変な対応力、会話継続への意欲等)
    3.文法及び語彙
    4.発音及び発声
    5.ホスピタリティー(全国通訳案内士としての適切な受け答え等)
  • 通訳問題、プレゼンテーション問題のテーマは、通訳案内士試験ガイドラインにある、日本の地理、歴史並びに産業・経済・政治及び文化についての主要な事柄のうち外国人旅客の関心の強いものを題材とする。
試験内容 時間
プレゼン問題 日本語でテーマが書かれたカードが3枚渡され、配布されたカードの中から1つ選択し、そのテーマについて受験外国語で2分程度でプレゼンテーションを行う。例題)
(1)絵馬
(2)高野山
(3)インスタ映え
プレゼン2分
質疑応答 プレゼン問題の内容について外国人試験官と受験外国語で質疑応答
通訳問題 試験官が日本語で話す内容について、1分程度で受験外国語に通訳する。配布した用紙と筆記用具を用いてメモを取ってもよい。(例題)

茶道は1杯のお茶で客をもてなす儀式である。茶道では、亭主は決められた作法に従い、ていねいにお茶を用意する。客はその気持に応えて、感謝の意を表しながらお茶をいただく。茶道で使われるお茶は抹茶で、和菓子はお茶を飲む前に食べる。

通訳1分
質疑応答 通訳問題の内容について、日本語で通訳案内の場で想定される状況に全国通訳案内士としてどのように対応するかを問う。試験委員をお客様と想定し、受験外国語で答える。(例題)

お客様が茶室に入る前に、茶道には作法や決まり事があると聞いて緊張しています。あなたはお客様に対し、どのように声を掛けますか。

▲ PAGE TOP